湿度

薬指の標本 (新潮文庫)人間とは勝手なもので、普段イヤなものでも時と場合によってはとても好きなものへと変わる。今回は、湿度。「蒸し暑いね」と言葉を交わして冷たい水を飲んだり水辺に足を差し出したり、湿った背中を抱きしめたり。
私は相手が生きている実感が大好きだ。

以前も書いたような気もするが。
小川洋子の「薬指の標本」です。使われなくなった浴槽と足の組み合わせがこの上なく卑猥。あぁ語彙が少ないねぇ。